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公開講座

令和1(2019)年度公開講座

リカレント教育・公開講座

水環境学(低炭素・循環型社会の推進に向けて)

日時

令和1年8月3日(土)9:30~16:30

場所

仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-06
東北大学大学院工学研究科土木工学専攻
人間・環境系教育研究棟1階 土木大会議室(105号室)

講義の趣旨・目的

低炭素・循環型社会を形成するために、環境保全技術のイノベーションが必要である。
本講座では、下水道・廃棄物処理・バイオマスエネルギー分野の新しい課題、 および閉鎖性水域の富栄養化防止技術に関する話題を中心とした講義を行う。

講義要目

  1. 「低炭素・循環型社会の推進に寄与する環境保全技術」 李玉友 教授
    低炭素・循環型社会を形成するために、環境保全技術のイノベーションが必要である。本講義では下水道・廃棄物処理・バイオマスエネルギー分野の新しい課題を取り上げ、その対策、研究開発の動向および関連する基本的原理を講義する。具体的には次の内容を含む。
    (1)下水処理システムと技術革新の動向:水質統計、温室効果ガス対策、省エネ・創エネ
    (2)メタン発酵によるバイオマス利活用:原理と応用システムの解析
    (3)新しい嫌気性処理法:嫌気性MBR技術
    (4)新しい窒素・リン除去法:Anammox, HAP, MAPおよびその融合技術
  2. 「低炭素・循環型社会の推進に寄与する富栄養化防止技術」 西村修 教授
    湖沼や内湾などの閉鎖性水域の富栄養化は、水環境における最も深刻な問題の1つである。さらに近年は地球温暖化が富栄養化を促進することが懸念されている。富栄養化は人間活動の様々なインパクトによる生態系のレスポンスと理解することができるが、合理的・根本的な解決を探るためには生態学的な視点からの富栄養化のメカニズムの理解と、人間活動のインパクトを制御する方向性として循環型社会の推進が必須である。本講義では、このような観点から富栄養化に関わる現状、機構、および低炭素・循環型社会の推進に寄与する富栄養化防止技術の開発動向を講義する。
    (1)富栄養化の現象(水質問題、生物多様性の問題)
    (2)富栄養化の機構(自然科学的、社会科学的)
    (3)富栄養化対策(地域レベル、地球レベル)
    (4)水環境修復のための生態工学

時間割

8月3日(土)
09:30~12:30 「低炭素・循環型社会の推進に寄与する環境保全技術」 李玉友 教授
13:30~16:30 「低炭素・循環型社会の推進に寄与する富栄養化防止技術」 西村修 教授

受講のご案内

受講料は6,000円です。受講の注意は一般科目に準じます。

募集人員

申込順に10名程度。ただし一日を通して受講できる方に限ります

申し込み方法

本学工学研究科のwebサイト(公開講座) に掲載の申し込み方法に従ってお申し込みください。
事前の申し込みが必要です。

講義会場

人間環境系教育研究棟1階土木大会議室(105 号室)行き方や場所については、会場への地図等をご参照ください。

食堂

学内の食堂は営業しておりますのでご利用できます。

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