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公開講座

令和4(2022)年度公開講座

リカレント教育・公開講座

社会基盤構造学

日時

令和4年8月6日(土) 9:30 - 16:30

場所

オンライン

講義の趣旨・目的

「土木構造物の耐久性と維持管理」および「災害シミュレーションの高度化とデータ科学との融合」という2件の題目の講義により,インフラの老朽化に対応するための維持管理の考え方と,激甚化する自然災害を定量的に評価するための最新のシミュレーション手法や,近年注目を集めているデータ科学と計算手法の融合による効率化や不確実性への対応などについて理解を深めることを目的とする。

講義要目

  1. 「土木構造物の耐久性と維持管理」 久田真 教授
    土木構造物をはじめとするインフラの老朽化が社会問題化している.その背景には,高度経済成長期の急激な建設工事によるところが一因である.本講義では,我が国におけるインフラの老朽化に関するこれまでの経緯や動向を概説し,構造物の老朽化を引き起こすコンクリートの劣化や損傷の種類を概説する.また,このようなインフラの老朽化に対応するための維持管理の考え方や,老朽化インフラを治すための補修・補強工法についても概説する予定である。
  2. 「災害シミュレーションの高度化とデータ科学との融合」 寺田賢二郎 教授
    地震による建物の損傷・倒壊、豪雨に伴う土砂流動による人的・物的被害、津波遡上による浸水・構造物流出などは、理論や計算技術の発展によりある程度の被害予測が可能になってきたものの、現象の持つ幾何学的・地学的・材料的不確実性からくるモデル化の困難さに加え、対象領域の広域性と時間長期性による計算の大規模化へ対応の遅れから、未だに実大規模での精緻な被害予測が可能な数値シミュレーション技術は発展途上にある。本講義では、地盤やコンクリート構造物の破壊や崩壊挙動や、構造物と流体の相互作用を伴う現象に対する完全3次元計算での定量的評価を目指した様々な取り組みを紹介するとともに、それらの計算手法と近年注目を集めているデータ科学との融合による効率化や不確実性への対応などについて議論する。

時間割

8月6日(土)
09:30 - 12:30 「土木構造物の耐久性と維持管理」 久田真 教授
13:30 - 16:30 「災害シミュレーションの高度化とデータ科学との融合」 寺田賢二郎 教授

受講のご案内

受講料は6,000円です。受講の注意は一般科目に準じます。

募集人員

申込順に10名程度。ただし一日を通して受講できる方に限ります。

申し込み方法

本学工学研究科のwebサイト(公開講座) に掲載の申し込み方法に従ってお申し込みください。
事前の申し込みが必要です。

講義会場

オンライン講義の詳細(接続方法など)については受講予定者に個別に連絡をします。

土木学会CPDプログラム

本プログラムは土木学会CPDプログラムに認定されています。 CPD単位(6.0単位)を希望する方には,受講者は上記の講義を受講して頂いた上で,受講して得られた所見(学びや気付き)を100文字以上で記載して頂きます。 申請方法については,受講者へ追って連絡をいたします。 なお,土木学会以外の団体に提出する場合の方法等は提出先団体に事前にご確認ください。他団体が運営するCPD制度に関する内容については回答いたし兼ねます。

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